王道のキリスト教式に憧れを抱く人が多い中、ちょっと人とは違う挙式スタイルもいいなと感じたことはありませんか?
今回は和装人前式のご紹介です。
前例が多くないからイメージしにくい
どんな演出やBGMがいいのだろう
この記事では、実際に和装人前式を挙げた筆者が、イメージや演出例をお伝えします!
私が和装人前式を選んだ理由は、
- 両親が神前式で和装への憧れがあった
- 『アットホーム』を第一に考えていた
- サプライズが好き
こんな風に考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事を書いた人
- 【アットホーム】をテーマに結婚式を挙げた卒花
- 情報収集大好き!花嫁さんに役立つ情報をお届けします。
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和装人前式はこんな人にぴったり
和装人前式は大前提として、和装で挙式を挙げたい人におすすめの挙式スタイルです。
和装だと、洋装挙式のようなロマンチックさよりも、日本らしい厳かな雰囲気寄りになります。
人前式にすることである程度カジュアルにできますが、洋装挙式とは雰囲気が大きく異なるので、よくイメージしてみてください。
和装でゲスト全員に参加してほしい
王道の和装挙式は神前式です。
キリスト教式とは異なり、神前式は基本的に親族のみの参加となります。
和装は着たいけどゲスト全員に参加してほしい
と希望する場合は、この和装人前式がおすすめです。
和装×カジュアルな雰囲気にしたい
キリスト教式や神前式は神々に愛を誓うため、少しフォーマルな堅い雰囲気の挙式となります。
一方で、人前式はゲストが結婚の承認となるため、とてもカジュアルな雰囲気で挙式を執り行うことができます。
和装人前式は一般的な人前式と同様、許可が取れればどんな場所でも挙げることができます。
- チャペル
- ガーデン
- 披露宴会場
- 思い出の場所
など、ご自身の希望に合わせたお気に入りの場所を探してみましょう。
結婚式場によっては、和装でもマッチするチャペルや庭園が用意されているところもあるので、是非確認してみて下さい。
人と被らず あっ!と驚く演出をしたい
近年人気が高まってきている人前式の中でも『和装人前式』は特に珍しく、参列した経験がある人はとても少ないと思います。
人と被らない演出をたくさん取り入れたい!
と希望する人にはとてもおすすめです。
人前式で和装ならではの演出を取り入れたい
洋装の人前式でも、『水あわせの儀』や『手合わせの儀』など、和装ならではの演出は取り入れられます。
しかし、それらの演出をより和装できれいに見せたい場合には、和装人前式がおすすめです。
また、中には和装でしか取り入れられない素敵な演出もあります。
演出例はこのあとお伝えしていきますね!
実際に行った和装人前式の流れ
それでは、私が実際に挙げた和装人前式の流れを写真と共にお伝えしていきます。
基本的には、通常の人前式の流れと同じです。
ゲスト入場
人前式では、ゲストの座る位置がキリスト教式と逆になります。
というのも、基本的に新郎新婦の立ち位置は、新郎新婦目線で右が新郎・左が新婦です。
キリスト教式では前を向いて新郎新婦が結婚を誓うため、右側が新郎ゲスト・左側が新婦ゲストです。
一方、人前式はゲストの方を向いて結婚を誓うため、ゲストからみた新郎新婦は右に新婦・左に新郎となるのです。
新郎新婦入場
私たちは一般的な流れの通り、【新郎→新婦】で入場しました。
しかし和装人前式では、
- 新郎新婦一緒に入場
- 両親と入場
- 友人と入場
というような少し変わった入場をしてもOKです。
和装人前式の入場…とても良かったです。
まず新郎が入場したときに、「えー!和装なの!?」とゲストは想像以上に盛り上がってくれました。
やはりチャペルで和装登場は珍しいですよね。
私たちは、Coldplayの『Viva La Vida』を選びました。
和装のBGMって結構悩むのですが、バイオリンの音色は和装にぴったりです!
イントロから雰囲気が変わり、Aimerの声がしっとりと感動的な雰囲気を作ってくれます。
演出としては、父と入場後、母からの紅差しの儀を取り入れました。
紅差しの儀は和装ならではの演出になるので、ゲストも初めて見たという人が多く、とても感動的だったようです。
そして父と手を取り、新郎の元へ向かいます。
開式宣言
私たちは新郎新婦が揃ってから、人前式である旨を司会の人から伝えてもらいました。
新郎新婦が入場する前に伝えてもらうこともあります。
誓いの言葉
誓いの言葉は、真っ白な扇子の折れ目に1行ずつ文字を書いて用意しました。(扇子は100均で用意できます。)
名前の頭文字に続けて誓いの言葉を考え、ゲストに誓いを立てました。
誓いの言葉(2人で読む)
本日私たちは皆様の前で夫婦の誓いをいたします(新郎が読む)
両親から名付けてもらった大切な名前を頭文字に誓いの言葉を告げます(新婦が読む)
〜頭文字+誓いの言葉〜(自分の名前で誓う)
これらの誓いを胸に刻み2人力を合わせてこれからの生涯を共に歩んでいくことを誓います(2人で読む)
日付 名前(新郎→新婦)
こんな流れです。
結婚証明書に署名
私たちはウェディングキャンバスを用意していたので、右下にそれぞれの名前を記入して署名としました。
ゲストからの承認
完成したウェディングキャンバスをゲストに披露して、ゲストから承認の拍手をもらいました。
指輪の交換
リングピローは升に造花を差して手作りしました。
升のサイズは2合がちょうど良いです。
\私はこの升を使いました/
誓いのキス
和装人前式ではキリスト教式と違い、誓いのキスは絶対ではありません。
私たちは、少し王道な演出も取り入れたく行いました。
結婚の成立の宣言・閉式の言葉
司会の人より、ゲストの皆様が証人となって新郎新婦の結婚が成立したこと、そして閉式の言葉を告げてもらいます。
退場
人前式はゲストが証人となっているため、『人』への想いがより濃くなります。
退場シーンはその温かい雰囲気の中、ゲストの拍手に包まれて進んでいくため、BGMの歌詞も温かい意味がこもった曲がぴったりです。
私たちの挙式退場の曲は菅田将暉の『虹』にしました。
ゲストとたくさん目を合わせながら退場すると、より人前式らしくゲストを大切にする気持ちが伝わると思います。
和装人前式のおすすめ演出
人前式はとても自由度の高い挙式スタイルです。
ここでは様々な演出の中で、和装にぴったりな演出をご紹介していきます。
ちなみに、和装人前式では一般的な人前式の演出は全て取り入れられます。
筥迫の儀・懐剣の儀
この儀式は、入場前に入り口が開いたタイミングで行うとても感動的な演出です。
箱迫(はこせこ)とは、花嫁道具の1つで昔の化粧ポーチを意味しています。
最後の身支度として、挙式前に母親から花嫁の胸元へ差し込んでもらう儀式です。
懐剣(かいけん)とは、帯の部分に差す護身用の短剣のことです。
「いざと言うときは自分の身は自分で守る」という意味が込められています。
紅差しの儀
和装だからこそできる演出の1つとして、紅差しの儀があります。
母親が花嫁の最後の仕上げとして唇に紅を差す儀式です。
箱迫の儀や懐剣の儀のように、入場前の演出として取り入れられます。
私はこの演出を絶対に取り入れたいと思っていました。
真っ白な白無垢に、真っ赤な紅…うっとりしてしまいます。
紅には魔除けや厄除けの意味が込められており、娘に災いが起こらないよう幸せを願いながら行う儀式、とても感動的な演出となります。
水合わせの儀
水合わせの儀の本来の形は、新郎新婦それぞれの実家から水を汲んできて、それを一つの盃(さかずき)に注ぎ合わせて飲むというものです。
『異なる水(環境)で育った2人が新たな1つの家族として幸せに暮らしていけるように』という願いが込められた素敵な儀式です。
また、『1度合わさった水は、2度と分つことはできない』という、深い意味も込められています。
最近では、この水合わせの儀をアレンジした演出も多く取り入れられています。
- サンドセレモニー:色のついた砂を合わせ入れてアートを作る
- 樹木の儀:新郎新婦で合わせた水を樹木に注ぐ
- ドリップセレモニー:メープルシロップやチョコレートソースをケーキに注ぐ
- 果実酒作り:お酒が好きな人は果実にお酒を注ぐ
こういったアレンジも参考にしてみてください。
三三九度
三々九度は新郎新婦がお酒を酌み交わす儀式です。
大・中・小の3つの盃(さかずき)を用意し、
一の杯(小):新郎→新婦→新郎
二の杯(中):新婦→新郎→新婦
三の杯(大):新郎→新婦→新郎
3つの盃を×それぞれ3度に分けて飲むことで=合計9度飲むことから、三々九度と言われています。
しかし実際行う際には、
一の盃(小):新郎→新婦
二の盃(中):新婦→新郎
三の盃(大):新郎→新婦
と短縮して行うことが多いようです。
それぞれの盃には意味が込められています。
- 一盃(小):【過去】先祖への感謝・巡り合わせへの感謝
- 二盃(中):【現在】これから夫婦で協力し合って生きていく
- 三盃(大):【未来】子孫繁栄と一家の安泰
和装ならではの伝統的な儀式であり、カジュアルな人前式の中に少し厳かな雰囲気も取り入れたい人におすすめです。
結婚証明書の工夫
せっかく和装で挙式を挙げるのであれば、和テイストの結婚証明書を用意してみましょう。
- 長い紙に誓いの言葉を書き、巻物風にして用意する
- 書道のように、挙式中に大切にしたい漢字一文字を書いて披露する
私たちが行った扇子もおすすめです!
折り鶴シャワー
これは挙式後になりますが、フラワーシャワーの代わりに折り鶴を使ってみても良いかもしれません。
上の写真は私が実際に作った折り鶴で、お花と混ぜて使いました。
ひたすら折ることになりますが、和装×折り鶴の相性はばっちりです。
和装人前式で注意する点
和装人前式を取り入れるにあたって、注意する点もあるので確認しておきましょう。
両親(親族)への確認
両親や目上の親族が、和装人前式への理解があるか確認して下さい。
お家柄によっては、特に【チャペル×和装人前式】の理解が難しい可能性もあります。
当日スムーズに進めるためにも、事前に自分たちの意思を伝えておきましょう。
式場に事前の確認
式場によって取り入れられる演出が異なってきます。
自分たちが絶対にやりたいと思っていても、そこの式場ではできない演出もあるかもしれません。
式場との連携をしっかり取り、打ち合わせしていきましょう。
演出の数
人前式は自由度が高い分、素敵な演出が多くどれも取り入れたくなってしまいます。
しかし、あまりたくさんの演出を取り入れてしまうと時間が長引き、見ている人は飽きてしまうかもしれません。
1つの場面で1つの演出程度になるよう、厳選しましょう。
和装人前式で感動的なひと時を…
今回は少し珍しい『和装人前式』のご紹介でした。
あまり具体的な前例がないからこそ、イメージもしにくく取り入れづらい部分もあると思います。
和装を着たいな
と思っている人は、是非この記事を参考に和装人前式も検討してみてくださいね。
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